先人の言葉

昨日は、中島町の能登演劇堂へ、無名塾のロングラン公演「ウィンザーの陽気な女房達」を見に行きました。

今年の夏(も終わりだったけど)、遊びに来た友達と一緒に能登をぶらぶらしてたときに、無名塾の公演があることを知り、速攻で(?)予約をしました。の割に、あんまりいい席ではなかったけど。平日の昼間だったのになぁ。

演劇堂は始めて。能登だし、そんなに大きくないかなぁと思いきや、いやいや、結構大きかった! いつもお芝居を見てる文化ホールやフォルテより大きい気がした。(実際の収容人数の違いは知らないけど、、、)けど、声はちゃんと聞こえたし(当たり前?)、クライマックスは噂には聞いていたけどなかなかすごくて良かった~♪ 残念なところもなかったわけではないけど、それはまた別にアップしようかな。

で、開場前に時間があったので、仲代達也の俳優人生が併設されていたところを見てました。そこで、思わず立ち止まってメモまでしてしまった言葉がありました。

「人間は後から来た若い生命に自分の生命の一部を移し植えてゆく」

仲代達也さんの奥さんで女優、のちに脚本家・演出家でもあった隆巴さん(今はもうお亡くなりになったそうですが、、、)の言葉だそうです。1975年に設立された無名塾の中での言葉のようです。

私は塾生ではないし、演劇をしているわけでもないし、隆巴さんを知っているわけでもないけれど、この言葉はあらゆる人に向けられたものでもあると思いました。そして、大人になっても、ただ後世の子供達に何かを残すだけではなく、どんなに年老いた人でも、自分の先人から何かを譲り受けている。自分の生命が途絶えるまで、続いていくのではないかと思いました。

だから、私には、今、これからの子供達に私が何かを残していくという意味にも、こういった偉大な先人達から私が何かを譲り受けているという意味にも、この言葉が響いてきました。

こんな時代で、テロだとか戦争だとか、必要悪のように思わないでもないけれど、100年後でも1000年後でも、そういったものに脅えることのない時代へ向けての一歩を伝えていけるように努力をしていきたい。改めてそう思った1日でした。。。

ん? 大袈裟!?