Recently in たまには読書も。 Category

読みたい本いろいろ

ソルトレイクの市立図書館には日本語コーナーもあって、たまに、とりつかれたように読んでますが、毎日日本からのポッドキャストを聞いているので、そこで紹介されている本を色々と読んでみたくなって困ります。

ただ、本を本棚の肥やしにするのが得意(買ったら満足して、読まずに保管)という、悪い癖をもった私は、買ったからといって必ずしもすぐに読むわけではないのです。なので、ダンナの収入に頼りっきりの現在は、取り寄せて買うなんて贅沢なことはできません。でも、いつか絶対に、買って読みたいなあ~という本の一覧。

ヤクザと原発 福島第一潜入記』鈴木智彦 著(※Digで、荻上チキさんが紹介。)

絵になる子育てなんかない』養老 孟司 ・小島 慶子 著(※キラ☆キラの、小島慶子さんの本。)

手入れ文化と日本』養老 孟司 著(※キラ☆キラの、小島慶子さんが紹介。)

国家の品格』藤原正彦 著(※『祖国とは国語』を1ドルで手に入れて読んだら、面白くて面白くて。なので、他の本も読んでみたくなりました。)

若き数学者のアメリカ』藤原正彦 著(※イギリス版もあるので、そっちも読みたい。)

変わる家族 変わる食卓 - 真実に破壊されるマーケティング常識』岩村暢子 著(※この本か、↓の本を、久米宏さんがラジオで紹介。)

家族の勝手でしょ! 写真274枚で見る食卓の喜劇』岩村暢子 著(※↑と同じ著者のものです。)

俺だって子供だ!』(※クドカン作品大好きです。エッセイもゆるくて好きでしたが、そのクドカンの子育てに興味津々。)

生物と無生物のあいだ』福岡伸一 著(※大竹まことさんのラジオで紹介。著者ご本人出演。)

「マイナス」のプラス 反常識の人生論』外山滋比古 著(※大竹まことさんのラジオに、ご本人出演&紹介。)

内部被曝の脅威』肥田舜太郎 著(※映画「ヒバクシャ」ご出演の肥田先生の本。2005年刊。)

死刑のある国ニッポン』森達也 著(森達也さんで死刑の話なので、読みたい、、、!)


なんか、エッセイとかルポとか新書的な本ばっかりですね。笑。

小説も読まないわけではないのですが、好きな作家の作品を、ずーっと追いかけて全部読みたい、っていうタイプなので、なかなか違う作家さんの作品を読む機会に出会いません。とはいえ、ソルトレイク市立図書館の日本語の蔵書は限られているので、読んだことのなかった作家さんの本も色々読んでみました。そこで好きになったのは、浅田次郎さん、東野圭吾さん、宮部みゆきさん、夢枕獏さんです。超有名どころばっかり(笑)。一昨年の一時帰国の時には、この作家さんたちの本をブックオフへ探しにいったな~。あんまりなくて残念でしたが。

市立図書館では、年に2度ほど古本セールがあります。私は図書館でボランティアをしていて、優先的に購入できるので、毎回日本語の本を買い漁ってます。上記の作家さんの本も、有名な方々ばかりとあって、結構出品されてるので嬉しい。前回のセールで買った分は、もうほぼ読んでしまったので、次のセールが待ち遠しいです。いい本が出品されてるといいなあ。

秋だから、考える?

めっきり涼しくなってしまったSLC。
今年は本当に夏が短かった、、、。

でも、引っ越しをして、ちょっと高台みたいなところに住むようになったのも関係してるのかもしれない。きっと、平均気温が、以前に住んでいたところよりも低い。

庭の野菜やハーブたちは、気温が低くなった上に、日照時間まで短くなり、ちとかわいそう。ピーマンやバジルは、鉢が小さいので、南側へ移動。ほうれん草やサラダ菜たちは、涼しい方が快適なので、今後に期待。

最近は、死刑関連の記事を読む機会があって、死刑についてまたちょっと考える。日本の裁判員制度は、死刑あるいは無期懲役・禁固に相当する罪を犯した事件に関してのみ、裁判員制度が適用される。ということは、裁判員制度の対象となる事件数は少ないかも知れないが、裁判員に選出された人への精神的負担は大きい。

読んだ記事は、アメリカの死刑求刑裁判において活躍する情状酌量専門弁護士の活動についてだったが、なかなか興味深い。陪審員が量刑の判定をするにあたって、凶悪犯罪を犯した人に対し、情けをかけて、死刑以外の刑を選択することは、何ら間違ったことではない。そう選択する理由を、他人に分かってもらえなくてもよい。説明できなくてもよい。理由なんてなくたってよい。

私は陪審員にも裁判員にも選出されたことはないが、この言葉は覚えておこうと思う。

昨日は9・11。10年の節目ということもあってか、ラジオもテレビもその話題でもちきり。私はというと、その後のアメリカ、その後の日本を含む西側諸国の反応を思い、単純には9・11の犠牲者に同情できなくなる。ちなみに私の周りも変わった。私も変わった。柔軟でありたいと思っていた頃だが、ある一点に関してだけは、かたくなで居続けなければと思った。

戦争には反対だとか、死刑には反対だとかを口にしても、その理由をうまく言葉にすることができない。誰かに反論されると、言い返せない。でも、だからといって、規模がどうであれ、大義名分があろうがあるまいが、人が人を殺めることは間違っている。この点は譲らない。うまく説明できなくても、黙ったりはしない。

なんてことを、誰かに問われたわけでもないのに、ぐだぐだと考えてしまうのは、やっぱり秋だからなんだろうか、、、。

冬(?)バージョン

すっかり遅れをとってますが、
あけましておめでとうございます。

年末は、クッキーを焼いた以外は、何も特別なことをしてないと思っていたのですが、いつの間にやら年が明けてますねえ。うーん、何をしてたのかなあ。フェアトレードショップのボランティアを再開して、年末年始は、ちょっとおせちっぽいものを作って、ダンナに無理(笑)に食べさせて、あとは、本を読んでたような? 読書週間、まだ続いてます。夢枕獏の、「神々の山嶺(いただき)<上><下>」面白かったです。

そして、ふと思い立ち(<いつも突然)、またまたブログの模様替えをしてみました。雪の写真を持ってくると、あまりに寒々しいので、冬の夜明けの写真で。1年とちょっと前に撮ったものです。Jordanelle Reservoirにて。

ブログ・冬バージョン

それにしても、「青×オレンジ×茶」という色の組み合わせから、一向に抜けきれない私。最初に作ったホームページで、キーカラーをパステルオレンジ×水色にして、ものすごく気に入ってたからかも。年とったせいか、さすがにそこまでふわふわした感じではいられなくなって、茶色を加え、今に至ります。青と茶の組み合わせは、服でも好きなんだよなー。ま、飽きるまで、この組み合わせで行こうと思います。

気が向いたときの更新、しかしない私ですが、今年もどうぞよろしくお願いします。

読書週間

といっても、日本語の本ばっかり読んでますが。
ドイツ語も英語も読んだ方がいいのは重々承知してますが、つい手が伸びるのは日本語の本、、、。

入手先は主に市立図書館。
Salt Lake City Library
外国語コーナーがそんなに充実してるわけではないのですが、読んだことない本が多いので、片っ端から(?)読んでます。私にしてはめずらしく、ミステリー、というか、宮部みゆきと東野圭吾にハマり、両者の蔵書については読破。(って、たいした数ないんだけど、、、。<笑)

あとは、先日行ったキッズコーナーで、大草原の小さな家シリーズの、青春編を何冊か見つけて、ちょうどサンクスギビングあたりだったこともあって、読みたくなって読みました。こども向けの本なので、英語でも読めるかなあと思いつつ、ラクなのでつい日本語を(笑)。そして、いつ入ったのか知りませんが、誰も読んだ気配がなくてビックリ。私が借出者1号だったのかも。(まあ、日本語ですからねえ。)

市立図書館は、ソルトレイクシティー内に、分館も含めて7館あって、便利です。借りた場所と違う分館で返してもいいし、予約すると、在庫があれば翌日には届きます。予約はオンラインでもできるので、時間を気にせずじっくり検索もできるし、思い立ったときにすぐに予約できるのも便利。オンラインでは、自分が借りてるアイテムの貸出期間の延長や、返却日のチェックもできるので、めちゃめちゃ活用してます。

分館の1つでは、週イチでボランティアも続行中。単純作業ばっかりですが、図書館のしくみや、どこにどんな本があるか、とかも分かってきたし、ボランティア特典、みたいなものもちょこっとあるので、気分転換に行き続けてます。分館のスタッフも、みなさんいい方ばっかりで、居心地もいいですしね。

月経血コントロール

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布ナプ生活を始めた当初と比べると感動(?)も薄れて、毎月の生理がちょっと面倒だなあ~と感じ始めていた今日この頃。それが、生理が来るのが、またまた楽しみになりそうな本を、先日、久々に布ナプのリンクをネットサーフしていて見つけてしまいました!
三砂ちづる『昔の女性はできていた』 & 三砂ちづる・高岡英夫『女は毎月生まれかわる』
三砂ちづる著『昔の女性はできていた
三砂ちづる・高岡英夫著『女は毎月生まれかわる

私の生理は量が多くて、正直、多い日は布ナプでは心配。(でも根性で、布ナプのみで乗り切ってますが。笑)4日目くらいに量が少なくなってからは、だらだらだらだらと続いて、長いとトータルで8日とか9日とか。子宮筋腫もあるし、そのせいかな、と、あきらめていましたが、この本によると、骨盤底筋が弱っていて、子宮が正常に機能してないから、なんだそうな。

というわけで、本日より、骨盤底筋(およびその他)を鍛えるべく、月経血コントロールのための「ゆる体操」始めます!(<宣言。笑) 体操とかを日課でやるのは、ものぐさな私は、本当に本っっっっっっっっっっっっっっっっっ当に苦手なんだけど、ベッドの上で寝転がって寝る前にできる体操もあるし、座って机に向かってる間にできる体操もあるし、台所に立ってるときにできる体操もあるし、生活の中に組み込めば、なんとか続けられるかも!?なんて思ってます。

しかも、体操についてる名前が「ゆる」とか「フワ」とか「モゾモゾ」とか「プラプラ」とか「こぞこぞ」とか、聞いてるだけで気持ちよさそう、しんどくなさそう、なので、体を鍛える運動が苦手な私向きかなあと。呼吸法が取り入れられていたり、体の中心線(センター)を意識して強めていくところなんかは、これまで教えてもらっていたヨガの先生が言っていたことに通じてもいるし。ヨガも気持ちいいのだけど、うちで一人だと、何に気をつければいいか忘れがちで、うまくできないので、うちで一人でやるには、このゆる体操、とってもよさげな感じがしてます。

ちなみに、今朝、起きがけに「息ゆる体操」をやってみたところ、あまりに気持ちが良くて、最後までやらないうちに、すうっと意識が遠のき、あやうく二度寝するところでした。これは危険。寝る前にやろう。「すねプラプラ体操」と「ひざコゾコゾ体操」もやってみましたが、なんでこれまでやったことないんだろう!ってくらい簡単で、寝転がることさえできれば、いつでもどこでもお好きなようにできる体操です。体操の数がいくつかあるので、忘れないように、表でも作ろうかな、と考えたりしてます。最終目標は、もちろん月経血コントロール! 経過報告は、またこのブログでしていきまーす。


アメリカで粉せっけん?

前述の、「ORGAIC GARDENING」ですが、何の気なしに、パラパラとめくっていて、ふと、目にとまった記事。

"Safer Soap"、とな。

読んでみると、読者からのお便りのページで、「洗剤アレルギーなんで、粉せっけん使ってます。年々、粉せっけんが店頭から姿を消してるので、今は、Cal Ben Soap Co.というお店に注文してます。他の読者の方で、試してみたい方もいるのでは。」

はい!それは私です! 粉せっけん、探してました! なんで、どこに行っても、粉せっけんをお店で見ないのかなあと思ってたけど、やっぱり扱いがなくなってるんだー。なるほど、なるほど。

とはいえ、紹介されてたサイト、見てみましたが、やっぱり高いです、、、粉せっけん。ちょっと手がでないです。残念ながら、、、。

「ORGANIC GARDENING」

図書館でパラパラと立ち読みしていて、結構おもしろい上、学ぶことが結構あるなあ、ということで、バックナンバーを借りてみた雑誌。

ORGANIC GARDENING

「ORGANIC GARDENING」

最新のものを借りれれば、家庭菜園をどうしたらいいか、じっくり読めるのかもですが、最新号は図書館での閲覧のみOKなので、バックナンバー。

今回借りてみたのは5月号。今何を植えるか、とかには使えないけど、来年のこともあるし、季節に関係ない一般的な記事もあるし、あと、興味のある記事なら、苦手な英語でも読もうかという気になるし。(<その昔、ドイツ語をお菓子のレシピ本で勉強した人。)

今年はそもそも植えるのが遅すぎたので、収穫にまでこぎ着けられるのか謎ですが、来年は遅れをとらぬよう、野菜やハーブを植えたいなあと思っています。それに向けて、コンポストも試行錯誤中。いい堆肥ができればいいんだけどね。

「COOK'S ILLUSTRATED」

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近所の図書館で見つけて、ソク、お気に入り、になってしまった雑誌です。

COOK'S ILLUSTRATED

COOK'S ILLUSTRATED 表紙

単なるレシピ本、ではなくて、例えば、ローストビーフを作る時には、どうしたら美味しく、リーズナブルにできるか、というのを、実験&比較付きで解説してあります。どの肉の部位を使うと一番美味しくできたか、とか、どのタイプのフライパンが一番いい、とか、時間と温度の比較とか。

レシピ以外のページも充実していて、読者からの意見・質問もとりこんだ、食材の扱い方・調理のコツのページ、食材やキッチンツールのメーカー別比較、食材の調理方法や保存方法の特集ページなど、すべてに渡って、ツールなら実際に使って、食材なら実際に調理して、比較して、その結果とともに説明がされてるので、わかりやすくて、納得できて、そして面白い。

でも、一番私が気に入ったのは、その説明が、線画、なところです。写真もないわけではないけど、手描きの線画のレトロな感じが、内容ともマッチしていて、いいのです。

COOK'S ILLUSTRATED 中のページ

と、ふと思ったのですが、私はあまり読んだことがないけど、「暮らしの手帖」の、料理限定版、みたいな雑誌かもしれません。写真うんぬんは違うけれど、全体的にレトロな感じとか、商品テストとか、あ、広告がないところとか、隔月発行なところ(笑)とか。

雑誌、といえば、広告&強烈なカラー写真の洪水、というイメージがある中で、とっても不思議~な雰囲気をもつ雑誌です。

ベルリン・ドレスデン

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あまりにも、ドイツの都市の背景を知らないので、ちょっとは知っておかないとかなあと、読んでみました。

ベルリン/ドレスデン-ドイツを牽引した文化都市



歴史が非常に苦手な私は、いろんな人(というか王様?)の名前が出てきた時点で、若干シャットアウト気味になってしまいましたが、それでも興味深いスポットがいくつも紹介されていて面白かったー。



ですが。
気になったのは誤植。

ドイツ語のスペルが間違ってるのが、ふと気がついただけでも2~3箇所。
そのほか、日本語の漢字の間違いとか、あきらかに校正時に見落としている間違いとか。


写真が多用されていて紙質もいいだけあって、ちょっとお高い本なので、残念だなあというのが感想。もしくは、その程度の本だったのかなあ、、、。にしては、結構高い気がするのですが、、、。(しつこい?)

純愛

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『容赦なき作品なので、覚悟して読んで下さい。
性描写の嵐の彼方に、純愛を見出して貰えれば幸いです。 』



と、作家本人が言っているので、

他にどれを読んでみようかと思ったときに、

どうしても気になった『シシリエンヌ』。




物語の結末に納得がいかない人が結構いるらしい



というのも、じゃあいったいどんな話なんだろうと気になって。






で、ワタシは、結局泣く羽目に。


切なくて。苦しくて。そして怖くて。




結末は、納得がいく、いかないというよりは、

そんな結末を迎えざるをえなかったのだとも感じるし、

苦しく続く未来を予感させられたりもするし、

違う選択肢はなかったのかと問いたくなる一方、

こうするしかなかった切なさ、苦しさでやるせなくなって、、、。




作家の思うツボに入っているのかも。(笑)





巷で流行りの「純愛」って言われても、

これまでピンと来てませんでしたが、

私にとっては、これは思いっきり純愛でした。




そういえば、作家自身もそう言ってることだし。(笑)




なんだか、嶽本野ばらの作品は、

ギャグでもシリアスでも、

いろいろ考えさせられちゃう作品ばっかですね。




してやられた!という感じです。

NOVALA

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友人に無理矢理(笑)読まされたわりに、久々に小説で泣きました。






嶽本野ばらの『エミリー 』。





名前だけは知ってましたが、

本を読むまで男性だということも知らなかったワタシ。

(スミマセヌ。)




で、他の本も読んでみようと、

友人オススメ(?)の、『下妻物語 』、『下妻物語・完 』を読みました。



久々に、読書中(マンガも含め)に声を上げて大爆笑。



でももちろん、それだけで終わらないわけで。





ハマると、とことん、なワタシなので、

更に他の本も読んでみようと思います。

ニブい私は

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感受性がものすごく強い人も世の中にはいて、私の友人もそうだけど、私はどっちかというとニブい方。頭では理解したつもりになっていても、実のところちっとも分かっていません。他人(ひと)の痛みとか苦しみとか。




なので、読んだり、聴いたり、見たりしなくちゃいけないわけです。実際に。

じゃないと、単に、頭でっかちの、口だけ人間になってしまいます。




ですが、弱いオツムでは、理解できない時期もあるわけで、高校のときに、現代文の先生に勧められて買った本とか、当時はちっとも読めませんでした。たとえ読んでも、ただ字面を追ってみただけで、とても読んだとは言えない。


そんな本を、今になって手に取ると、ああ、先生は、ここのところを知ってほしくて読ませようとしたんだなあと気がついたりしています。高校卒業して、干支がくるっと巡ってみて初めて理解できるようになるとは、時間、かかりすぎかも(涙)。






で、最近読んでいるのは、辺見庸。『眼の探索』




ハードです。私にとってはかなり。



『もの食う人びと』や『屈せざる者たち』もハードだったけれども、色んなことを考え始めた頃に読んだからか、まだショックが小さかった気がします。今読んだらどうだろう。


そして、相変わらず私は生っちょろくて覚悟のできてない人間だなあと思い知らされます。それが悪い、とか、しょうがないじゃん、と開き直るとかではなく、そうなんだ、という現状。今後、どうしていくのか、というのは、日々考え続けなければいけないのが、私。考えるのをやめちゃいけない。

イッキ飲みならぬイッキ読み

最近は、昔と比べると、ワレナガラ、ダイブ、マルクナッタンジャナイノ?と思ったりもしますが、元来両極端な性格の私。



というわけで、ブログも思ったときに一気にかかないと、どうも忘れてしまいそうなので、取り急ぎ書き留めておこうと思います。



先日の休みのときにイッキ読みしたのが、まず、"Die Physiker"。

今、通っているドイツ語クラスでちょっとずつ読んでいる戯曲。私たちが読んでいるのは1980年に発表された新装版ですが、原版はすでに1959年に発表され、繰り返し上演されているお芝居のようです。


実は、子供の本じゃないドイツ語の本(笑)を、原文で最後まで読み通したのは、これが初めてかも。


参考書や文法書の類は、ちょっとオタク入ってるので、原文で最初から最後まで読み通してましたが。笑。



話を"Die Physiker"に戻します。

戯曲で会話形式だから、ザザザッと読める、というのもありますが、おもしろくて続きが気になる、というのも、読み通すための重要なポイントですねえ。


では、全部ちゃんと分かったのか?というと、微妙な差異をきっちり押さえていかないと、真の面白味がわからない話の構造になっているので、それはこれから辞書を片手に読んでいきます。ちょうど、レッスンでも読み進んでいくことですし。


そして、この本を読み終えたあとにイッキ読みしたのは、前々からずっと読みたかった、姜先生の『在日』。


私はどうも、エッセイや自伝みたいなものが昔から好きで、生きている生身の「人間」が見えるとおもしろくて仕方がないみたい。だから、小説でも、自伝的な要素が入ってるタイプのものを好んで読んでしまいます。


『在日』は、同じく姜先生の『在日 ふたつの「祖国」への思い』とは違って、自伝なのでスラスラあっという間に読めてしまいました。後者はまだ途中。最初、こっちから読み始めて、挫折気味になり、自伝の方を先に読まねばダメだ!と思ったのでした。


でも、『在日 ふたつの~~』へ入る前に、昔買って本棚におきっぱなしだった『在日韓国・朝鮮人』(福岡安則・中公新書)という本が読みかけだったことを思い出し、まずこっちを読むことに。


なんで「在日」にこんなにひっかかってるのかというと、根拠はそんなになくって、姜先生と森達也氏の対談本『戦争の世紀を超えて』を読んでから、姜先生の本、そして姜先生のことを書いた本を読みたいなあと思ったというだけなのでした。



かっこいいよねー。姜先生。


なんて言い方すると、単なるミーハーに聞こえてしまうかもしれないですけど。(汗)



ああ、そうそう、姜先生はうちの母と同じ歳だということも判明。

それが、ある意味ショックでもあり、母と同じ時代を、かたや「在日」として生き、今も生き、その上での各種発言である、ということを考えると、、、なんだか落ち着かないというか、私はこんなんでいいのだろうか?(いや、だめじゃん!!!)という気になってきたり。



そうこうしている間に、ピース・ウォーク も近づいてきたし。



とりとめなくなってきたので、今日はとりあえずこの辺で。

読書モード。

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あきっぽいので、宣言するとダメな感じですが、ふと気がつくと読書モードに入っています。年末年始にちょっと時間があった、というのも理由かな。


買った本の半分以上はまだ読んでいない私なので(大汗)、読むものには困らないハズなのですが、買う時期と読む時期は一致してないので、本棚の肥やし状態になる期間は、半年であったり、5年であったり、それ以上であったり。


でも、本だけは、買わなきゃ!と思った時に買っておかないと、見つからなかったり絶版になったりしていることも多いので、貧乏人のくせに、身分不相応なほど持ってる本は多い方だと思います。図書館をもっと利用したいとも思うけれど、図書館に通うというオプションが組み込まれていない私の生活。図書館は通勤途中にあったり、家の近く(クルマで10分)にあったりするのですが、なかなか開館時間中に立ち寄れないのがもどかしい。いつかきっと、、、!とは思っているけど、いつになるやら。


さて、何を読んでいたのかというと、森達也さんと姜尚中さんの対談本、『戦争の世紀を超えて 』。まだ読み終えてないのですが、ものすごい本です。すごすぎて、感想をうまく書けない気がするけど、これは何かは書き留めねばと思う。とりあえずは、最後まで読み終えてから、ですが。


友人にもらった、浦沢直樹さんの『MONSTER 』も、怖いくせに読みました。このマンガはフィクションだけど、何か現代の現実世界とかぶるところがあって、背筋が冷たくなる内容です。怪物や国家マシーンのような人間を作ろうとするプロジェクトも怖いですが、やはり、わたしたちのようなごくごく一般の市民が、あるきっかけで殺し合いを始めてしまう危うさを抱えている、という現実が怖い。でも、怖い怖いと言っているだけではダメで、そんな危うさや弱さ、ヤバさが私の中にも他の人にもあるのだと認め、どう考え、どう行動していくか、なのだなあと。


とまあ、おカタい(?)本ばっかり読んでいるわけでもなく、久々にショージ君 を引っ張り出してきて、あれが食べたいこれが食べたいと、思いめぐらせていたりもします。笑。

ぐんぐん寒くなってきて、おフトンから出るのがだんだん億劫になってきましたが、早く目覚めた日やなかなか寝付けない日、フトンにくるまったまま本やマンガを読む時間というのは至福のひととき。難点は、そうしているとそのうち眠くなって、夜ならまあいいのですが、朝だと二度寝しちゃうということでしょうか。


森達也『世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい』

ここ数日、身辺バタバタしたけれど、意外と時間はあったので、移動中やフトンの中で読んでいたのが、先日もちょこっと書いた、森達也さんの『世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい 』。自分の本だと、忘れたくない大事な部分で、ページの端を折り曲げたり赤線引いたりするようにしていますが、この本、かなりの部分を折り曲げたり、赤線をひきました。


正直、軽い読み物ではないし、読んでいて辛くなる内容が多いのだけど、目を逸らすわけにはいかない現実をつきつけられます。それも、現実世界がどう、というレベルだけでなく、「私」という個に対してつきつけられる現実。


危険なのは総理大臣でもないし、東京都知事でもましてや「作る会」でもない。ファナティックな輩などいつの時代にもいた。彼らを選択し支持しているのは「僕ら」なのだ。明るくしなやかなファシズムが、少しずつ濃密になりながらこの国を覆ってゆく。そしてこれは、どうやら僕らが望んだ形なのだ。』(第3章「かくも完璧な世界」冒頭コラム『戦後日本よ、おまえは間違っていなかったはずだ』より。)


これが現実。

外部に要因を見つけることなど簡単だけど、実は本当の相手は自分の中にいる。こんな恐ろしい現実を、筆者は容赦なく繰り返し言うのです。


そして私は、というと、この現実を噛みしめ、踏みしめ、自分の足で立ちたい、たとえ独りであっても恐れない自分でありたいと思うけれども、果たしてどこまでできるのか。どこまでできるようになるのだろうか。


『いのちの食べかた』 - 森 達也

たべものがおいしーくって、「食欲の秋」→「体重増加の秋」への一途を辿っている気配がうかがわれて、ちょっとコワイ今日この頃。これは冬に備えての準備と勝手に解釈、体重計の目盛りは見て見ぬフリを決め込んでいますが、秋の夜長に少しくらいは「読書の秋」にしたいものだと、先日より本を開き始めました。


といいながら、マンガを読んでいたりするのですが、『陰陽師』の12巻 13巻 、先日久々に行った本屋で遭遇。なぜかエジプトのファラオが出てきていて、ザッと読んだだけでは理解不能。これから何度も読み返して、少しずつ紐解いてゆくマンガです。(笑)


そして、マンガではなくて本! こどもにも読めるように、小学4年生以上の漢字にルビがついている、理論社の「よりみちパン!セ」シリーズ。前から読みたかった森達也さんの『いのちの食べかた 』。とうとう読みました。


「お肉」の話から入ってゆくのですが、想像以上に深い話に。と殺のこと、一頭の牛や豚が、どのようにして私たちの食卓に上るようになるのかということ。その部分だけでも知らないことだらけ、想像力が及ばなかった、考えても見なかった!とビックリすることが多いというのに、話はそれだけでは終わらないのです。



『世界には数え切れない「誰か」がいて、だから、ぼくたちの生活は続いている。』というのは、本の帯のコピー。




この、「誰か」。





本を読む前には、ワタシには想像もできなかった「誰か」のことでした。




「穢れ」のこと。
私たちの「弱さ」のこと。
「だまされることの責任」ということ。
私たちが「生きている」ということ。



この視点は、次に読んでいる『世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい 』にも続いています。そして、大事なことなのに、無関心を決め込んでいる私に、容赦なく突き刺さってくる言葉・言葉・言葉。どうしても観たくなってしまったドキュメンタリー映画『A』と『A2』。DVDを買うほどではないと思うので、悩むところ。



読み終えたら、また感想をアップしたいと思います。

発展途上人が読む本

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先日の記事(「先月で30になりました。 」05.08.09)にいただいたコメントで、「30までは『蓄積脳』、30からは『応用脳』」という説(?)があるということを知りました。30歳以降は、それまでに蓄積した経験や知識を応用して、想像していく能力が伸びていくのだそう。


私はと言えば、先日30にはなったものの、本当に知識不足、経験不足を痛感するばかりで、ともすれば焦ってしまいがち。だけど、ここで焦ってワケが分からなくなってしまっては元も子もないので、できることから始めて行こうというスタンスは保とうとしています。


で、最近読んでいるのが、『世界と地球の困った現実 - 飢餓・貧困・環境破壊 』(日本国際飢餓対策機構(編)・明石書店・2003年)。子ども向けの漫画なので、私の弱いオツムでも理解可能。あまりに分かりやすいので、読んでいるうちに、もう本当に辛くなってきてしまいます。


私たちがいかに搾取し、浪費しているか。

ある程度は分かっていて、いかにその搾取や浪費を減らせるか、努力しているつもりではいるけれど、鼻で笑われてしまうほどの微々たる結果しか出せていない現実。


ああ、もどかしいし情けない。

けど、あきらめない。

最近読んでいて面白い本

なかなかゆっくりと読む時間をとれないではいるけど、最近読んで面白いのが、司馬遼太郎の『この国のかたち』(文集文庫)。井上ひさし×樋口陽一の『「日本国憲法」を読み直す』(講談社文庫)でチラッと紹介されていたのがきっかけで、読んでみたいと思ったものでした。

私はもともと歴史も地理も政治経済も、いわゆる「社会」という科目が大の苦手で、歴史を面白いなんて思ったことはありませんでした。「過去のことは過去じゃん!?カンケーないよ!」とか思ってた時期もあったし。マンガになっていても、歴史モノは読めませんでした。本当に反りが合わなかった。

それが、この司馬遼太郎の本は、とっても面白いと思えるのです。いろんな固有名が出てきて「そういえば歴史の授業で聞いたことがあるなぁ。。。」程度にしか分からないとはいえ。

別の見方をすれば、やっとこういった内容のことを理解できるように、脳が発達したのかな、とも思います。今までだったら面白くなくて、途中でほっぽりだしそうな内容だから。

あとは、新聞もちょっとだけ読める(!)ようになりました。相変わらず苦手ではあるけど。ただ、各紙によってだいぶカラーが違う気がする。どこがどう、と言えるレベルではないけど。

あとは、ドイツ語でも読めるようになりたいな。難しいんだけどね。。。

私って?

最近、とんでもなく自信喪失気味。なぜだろう?

何が真実なのか分からない。
人の顔色が気になる。
自分の弱さが露呈する。

「こうだ」と言い切れる信念も欠落してるように思う。

ちょっとヤバイ状態かなぁ。

打開策はどこにあるのかなぁ。

ひたすら自分をみつめるしかないのかなぁ。

今、読んでて痛いところをつかれてるのが、
井上ひさし・樋口陽一の『「日本国憲法」を読み直す』。


中学だったか高校だったかの時に読んでた
『シンデレラ・コンプレックス』もまた思い出した。
今度引っ張り出してこよう。

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