『遠い花 - 汝が名はピーチ・ブロッサム』 by 文化座

『遠い花 - 汝が名はピーチ・ブロッサム - 』

「芸術の秋」、締めくくりは金沢市民劇場。今回の例会は、文化座 の『遠い花 - 汝が名はピーチ・ブロッサム - 』でした。


行くべきだったはずのネットショップ講座をさぼってまで(!!!、、、だって、日程がどうしても合わなくて、、、<言い訳、、、)行ったのですが、これは反則だよぉ、、、と思うくらいぼろぼろ泣いてしまいました。


20世紀、2つの世界戦争のために分断された愛。分断された家族。日本文化をこよなく愛するアイルランドの軍人が、満開の桜の中で遅咲きの桃を見つけ、その桃の花の下に佇む1人の大和撫子に一目惚れするところから悲劇は始まります。この2人の愛は、この軍人が砲弾により両足を失くし、一生逢えない、添い遂げられないという事実がつきつけられても、総数1000通に及ぶ手紙によって続くのです。


2人の間にできた、息子・清は、母のところへ戻って来ずに、同郷の女性と結婚した父を恨みます。でも、その恨みも結局は、父を慕う想いがあっての恨み、、、。この芝居、落としどころがいっぱいなのです。女性でも、男性でも、若くても、お年でも、グッとくる部分がいっぱいで、、、。


お芝居のあと、その余韻冷めやらぬまま美味しいものを食べに行って、、、と、つまりは飲んできてるので、ちょっと(いやかなり?)酔っぱらったまま書いているワタクシ。なので、あんまり適切じゃないかもですが、私がとにかく感動というか感心というか、身につまる思いをしたのは、この2人の愛。





どうして、こんなにして1人の人を想うことができるのだろう。





その愛の強さというか深さというか、もしかして今の時代にはちょっと見つけにくくなってるのかもしれない想いに圧倒されてしまいました。


一緒にお芝居観に行った方は、「距離がなせるわざでしょう」とおっしゃってましたが、、、、。


どうでしょうねえ。



自分のこと、振り返ってみたりして、なんだか色々と考えさせられてしまうお芝居でした。