5月3日は、憲法集会に参加。
加藤周一さんの講演と、神田香織さんの講談を拝聴。
加藤周一さんがお話してくださった内容は、ワタシにはまだ消化しきれていないので、簡単にはここに書けない。そんなに難しいお話ではなかったけれど、メモがいっぱい。
神田香織さんの講談は「はだしのゲン」。
原爆が落とされる前から投下直後までの内容。
「講談」って初めて聴きました。
照明や音響効果も抜群でものすごい迫力。
ハンカチで涙を拭っていた方が多かったです。
地元の方々のアピールも良かったー。
「北陸ダンプ労働者九条の会」の方のアピールは、おもしろかったのだけど、感動して涙がちょっと出そうになりました。思想、信条を超えて、「9条を守る」、「9条を変えない」というただ1点だけでつながっている会。
全国各地の九条の会も、そんなつながりだなあと思います。
県内にある様々な九条の会も。
全国では「会」として名乗りを上げた団体が4700を超え、県内でも68を数えるとのこと。
ゆるーく連帯して、9条改悪にならないように、なんとかしたいけれど、今回の憲法集会に「一緒に行こう」って友人を誘っていないワタシだからなあ。憲法集会の内容も誰かに伝えていかなくちゃ!と思うのに、うまく伝えられない自分は、やっぱり片手落ちだなあと思う。
その後の打ち上げにも便乗させていただいて、ちょっとビビりつつも、事務局をなさっていた弁護士さんたちから色々お話を伺いました。
平均年齢50代前半、かな、の弁護士さん&大学の先生たちにとっては、「ナマ加藤周一」が感動だった模様。加藤周一さんは、もう86というご高齢だというのに、現在の日本の進む方向に危機を感じ、憲法改悪をなんとか阻止したいという思いがあるからこそ、あの迫力につながるのではという話も出ていました。ナマの講演を聞けるのは、おそらくこれが最後かもしれなくて、変な言い方かもしれないけど、遺言を渡されたような感覚、でもあったよう。
弁護士さんたちが加藤周一さんに感動していたのと同じような感覚は私にもあって、ただ、私の場合、加藤周一さんに対してではなく、飲みながら、半分夢のような話も交えながら、熱く憲法を語る弁護士さんや大学の先生たちに感動しました。なんてこの人たちは元気なんだろう、って。私は、なんでこんなにビクビクしてるんだろうって。
もちろん、若いから、ビクビクしてるのだろうとは思う。
けど、この弁護士さんたちの人権意識や、憲法に対する想いは、5年や10年でできたものではなくて、やっぱり私みたいな年の頃から、考えたり議論したりしてきた結果だろうなあと思うのです。
だから、その場に、私と同年代の弁護士さんが1人もいなかったのが、寂しいと言えば寂しかった。
私たちみたいのは、激少数派、なんだろうなあ、とは思うので、無理もないかと思いつつも。
そして、今回初めて認識させられたのは、私にとっての弁護士のプロトタイプは人権弁護士だということ。そして、それは決して多数派ではないということ。
私って、ずいぶん恵まれた環境にいたんだなあって。
でも、こんな弁護士さんたちの元だから、いつまでたってもバイトを辞められない、というか、辞めたいという気がおこらないのです。