"Black Gold" ~ 「おいしいコーヒーの真実」

先週・先々週と、金沢のシネモンドさんで上映されていた「おいしいコーヒーの真実」。

「おいしいコーヒーの真実」

イギリス・アメリカ映画、となれば、こっちでも観られるんじゃないかなあ、と、探してみると、ありました。図書館に! 原題は、"Black Gold"。

"Black Gold"

この映画で紹介されているのは、エチオピアのコーヒー農家や団体。
数字がたくさん出てきて、ちっともメモをとらなかったので、詳しくは覚えていませんが、エチオピアは、コーヒー生産に経済の7割近くが依存していて、でも、そのコーヒー価格がとにかく低い。私たちがカフェでコーヒーを飲むと、その価格のうち、コーヒー農家へ支払われているのは、たったの1~3%。そのほかは、流通・小売に吸収されているとのこと。

物価の差もあるし、流通やパッケージや、その他いろんなところにかなりコストがかかっているのだろうとは思うのだけど、、、なんだか極端すぎるのでは???


 焙煎され、キレイにパッキングされたコーヒー豆。
  小綺麗で小洒落たカフェで出されるエスプレッソ。
   すべてのお客さんに笑顔を振りまくカフェの店員。


どこからも、貧困の真っ直中にいる農家方々の様子は見えません。別に、車がほしいわけでも、電気を引いてくれと言っているわけでもない。ただ、満足に食べることができ、清潔な水や衣服が手に入り、そして子どもを学校へ通わせることができればいい。


、、、コーヒー豆のあっちとこっちで、世界が違いすぎる。


ああ、やっぱり、どうせ飲むならフェアトレードものを飲みたいなあ、というか、飲まなきゃなあ、と、改めて思いました。


その昔、先物取引のデータ整理をしていた頃、コーヒーにアラビカ種とロブスタ種があることや、コーヒーが先物取引の商品になっていることを知り、大学で(卒業してから)「コーヒー学入門」という市民講座を受けて、フェアトレードという貿易形態があることを知り、その後、フェアトレードのお店が、実はものすごく近所にあることを知って、以降、すっかりフェアトレードコーヒーしか飲まなくなっていた私。

なのに、アメリカに来てからは、フェアトレードのコーヒーからすっかり遠ざかってしまい、、、。

理由は、単に、値段が高い! ってだけなのですが、考えてみると、日本で買っていたフェアトレードコーヒーも同じくらいの値段。ただ、日本では、今と比べると、消費量がそんなに多くなかったので、あんまり気にならなかったというか。ならば、コーヒーを飲む回数(もしくは量)を、減らせばいいのか。

偶然ですが、先日教えてもらったカフェでもフェアトレードものを扱っていたし、フェアトレードの専門店も、近くに2、3軒あるみたいだし、ここでもちゃんと探してみようと思います。フェアトレードコーヒー。美味しいのが見つかるといいなあ。